こんにちは。
先崎です。

よく業務の中で3Dパースを描くことが多いのですが、
毎回、アングルの調整に神経を使っています。

プランによって外観や内観もガラッと変わりますので
前回良いアングルでも次のプランでは全然見栄えが悪くなったりすることが良くあります。
いつも、アングルの確定まではいろいろな角度を模索します。

アングルが決まったら今度は色合い。
建物の個性はやっぱり外壁と屋根が重要です。
建物の形と色合いが調和しているか。
外壁の張り合わせは縦張りなのか?横張りなのか?
このあたりのバランスは結構難しいもので、私はよく住宅街を車で回って
パース作りの参考にしています。

カメラの高さ

お客様との打ち合わせの中でパースを紹介する場合は、人の目線の位置に
カメラの高さを設定します。(地面より約1.7mくらい)
そうすると、高さのイメージがつかみやすくなります。
極端に低い位置や高い位置になると、現実味が薄れてしまいます。

1.7m

50cm

色々な角度

3Dのモデルパースですから、普段見れない角度から見たいというお客様も
いらっしゃいます。
例えば、屋根を取り払って、真上から見下ろすようなパースや
俯瞰で見下ろすパースを希望される方が多いです。

屋根なし1F

屋根なし2F

俯瞰

一枚絵として作る場合

また、建物の全体を一枚絵として作る場合は、人の目線よりもさらに高い位置に
アングルを設定します。(地面より約3.5mくらい)
そうすることで地面、外壁、屋根がバランスよくなります。

3.5m

その際、気を付けているのは建物が垂直になるようにアングルを調整します。
見上げるようなパースや、見下ろすようなパースだと建物が曲がって見えてしまい、
不安定な形になってしまいます。
実際、プロのカメラマンが撮る建物は垂直になるように撮影されています。

見上げるパース

垂直

最後に

いかがでしたでしょうか?

アングル一つで表情や印象が変わってしまうパース。プランをしっかりとイメージして頂く為の大切なファクターでもあるので、ご紹介したことを基本としながら、アングルの調整には神経と時間をしっかりと取ってより良いものへと仕上げていくように心掛けています。

今回ご紹介したことが、皆様のお役に立てれば幸いです。