今年の資料を再度見直していた所、住宅金融支援機構さんが今年の4月に出されていたものに目が留まりました。

平成30年度における住宅市場動向について』と題された資料で、「平成30年度の受注・販売の見込み」や「一般消費者の平成30年度における住宅の買い時感」など、興味深いデータが載っているものです。

今年の4月の物なので、既にご覧になっている方も多いかと思いますが、今回は、備忘録も兼ねて「一般消費者が答えた『住宅事業者選びで重視するポイントは?』」について、お話ししていこうかと思います。

 

住宅事業者選びで重視するポイントは?

早速データのご紹介から。重視するポイントのTOP5をご紹介します。

※住宅金融支援機構 『平成30年度における住宅市場動向について』より

建物の性能』が56.9%とNo1、次いで、『住宅の立地』が47.2%、3位が『デザイン』で39.3%、4位の『住宅の価格や手数料』が35.6%、5位『設備の性能』が24.4%となっています。

前年に比べ、順位に変動はないものの、『住宅の立地』と『設備の性能』が少し下がり、逆に『住宅の価格や手数料』が上がっています。予算に関わる所は、景気不安や住宅価格の高騰などが関係していると思われます。※『平成30年度における住宅市場動向について P.6』より

求める性能とは?

数字を見ると『建物の性能』を求められる方が半数以上と圧倒的に多いのが分かります。では、一言で『建物の性能』と言っても様々なモノがあります。どういったものを重視しているのでしょう?


※住宅金融支援機構 『平成30年度における住宅市場動向について』より

高耐久性』が73.5%とTopで、次いで『耐震性』が64.2%、『省エネルギー性』が43.9%、『通風・換気性』が22.2%、『遮音性』が19%となっています。

これに比べ、『住宅事業者』が重視しているポイントは、1位が『省エネルギー性能』となっており、国の施策に則ったものになっています。

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高耐久性・耐震性がTOP

データから『長く・安心して住める家』というものを求めている方たちが多いようです。

景気不安の中進める家作り。せっかく建てた自分の家を長く残していきたい。また、近年頻発している地震に対して、しっかりと耐えられる家を作りたい。そんな想いが伝わってきます。

『家は、性能』と謳われているある企業さんは、『超ZEH』を前面に出し、省エネ性能の良さをアピールされています。

データを見る限り、上記企業さんのように、『超耐震の家』や『超長期住宅』などの様に謳える住宅を生み出せれば、お客様を惹きつけるものになり得るかもしれませんね。

ただ、こういった性能部分は、お客様に伝えにくい面があります。

これに対しては、「長期優良住宅」や性能を見える化する「性能評価」などを利用し、分かりやすくする。といった方法を取ることが出来るので、検討されてみても良いかもしれません。

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